10年10月 IPOセミナー 【第10回】 2.(6)IPO準備プロジェクトチームについて
4月以後更新が止まっていたコーナーですが再開します(全12回)。
第10回です(全12回、昨年10月に行った研修会の内容の抜粋です)。
2.上場準備の進め方、留意事項
(6)IPO準備プロジェクトチームについて
IPO成功に向けては、まず適切な準備体制を
IPO準備は、プロジェクトチーム(上場準備事務局)を編成して行うことが一般的です。
プロジェクトチーム編成にあたっての留意点を以下に3つ記します。
①社長直属のプロジェクトチームとすることについて
上場準備作業は、全部門が協力して進めていく必要があります。
現場部門にとって上場準備作業は、日常業務に加えての追加作業であり事務負担が重く、しかも、直接的に業績に貢献するものでもなく、業務フローの見直しなど変化を求めるような作業も多いことから、活動に消極的になりがちです。
そのため、社長が上場に向けての強いリーダーシップを発揮することが必要であり、チームメンバー全員が上場の意義・目的を理解した上で進めていくことになります。
②プロジェクト責任者について
上場プロジェクトの責任者として、社内を取り纏めるとともに、証券会社、監査法人、証券取引所等との対応をすることになります。 全社に対する指示・調整を行うこと及び会社を代表して社外関係者との対応を行うことから、これらの業務を社長から託された相応の権限がある者が行うべきです。
上場準備というプロジェクトの性質からは、管理部門もしくは経営企画部門を管掌する役員があたることが一般的です。
③プロジェクトメンバーについて
上場準備の各種作業にあたる実務担当者となります。 上場準備作業の対象は、社内の全部門にわたるため、経理、財務、総務、人事という管理部門だけでなく、営業、製造、購買、生産管理など現場部門からも選出する必要があります。 自部門の業務に精通し、他部門との連携も図れる人物が望ましいとされることから、各部門の部長クラスもしくは部長が任命した課長クラスの人物が行うことが一般的です。
仕事柄、これまで多くのIPO準備会社さんのお手伝いをさせて頂いていますが、プロジェクト運営で何らかのご苦労をされているケースが多く見受けられます。
(「準備の状況が正確にプロジェクト内で共有されていない(進捗管理が出来ていない・遅れていることが報告しづらい・・・)」とか「メンバーが退職してしまい、その人の担当項目がストップしてしまっている」のような話です)
ぜひご注意ください。
【IPOセミナー(全12回)】
1.昨今のIPOの動向について
(1)IPO社数の推移と各種の事件 (11年1月5日更新)
(2)(主幹事)証券会社の動向 (11年1月7日更新)
(3)監査法人の動向 (11年1月18日更新)
(4)IPOに関連する法・制度改正(11年1月23日更新)
2.上場準備の進め方、留意事項
(1)標準的なIPO準備スケジュール(11年1月26日更新)
(2)IPO準備の現場の実情(11年1月27日更新)
(3)IPO準備の特徴・難しさ(11年3月24日更新)
(4)IPO準備で関わる各種関係者(11年3月27日更新)
(5)上手にIPO準備を進めるには (11年4月11日更新)
(6)IPO準備プロジェクトチームについて (11年7月31日更新)
3.IPO審査における最近のトピック
(1)反社会的勢力対応(11年8月2日更新)
(2)労務コンプライアンス問題(11年8月7日更新)
第10回です(全12回、昨年10月に行った研修会の内容の抜粋です)。
2.上場準備の進め方、留意事項
(6)IPO準備プロジェクトチームについて
IPO成功に向けては、まず適切な準備体制を
IPO準備は、プロジェクトチーム(上場準備事務局)を編成して行うことが一般的です。
プロジェクトチーム編成にあたっての留意点を以下に3つ記します。
①社長直属のプロジェクトチームとすることについて
上場準備作業は、全部門が協力して進めていく必要があります。
現場部門にとって上場準備作業は、日常業務に加えての追加作業であり事務負担が重く、しかも、直接的に業績に貢献するものでもなく、業務フローの見直しなど変化を求めるような作業も多いことから、活動に消極的になりがちです。
そのため、社長が上場に向けての強いリーダーシップを発揮することが必要であり、チームメンバー全員が上場の意義・目的を理解した上で進めていくことになります。
②プロジェクト責任者について
上場プロジェクトの責任者として、社内を取り纏めるとともに、証券会社、監査法人、証券取引所等との対応をすることになります。 全社に対する指示・調整を行うこと及び会社を代表して社外関係者との対応を行うことから、これらの業務を社長から託された相応の権限がある者が行うべきです。
上場準備というプロジェクトの性質からは、管理部門もしくは経営企画部門を管掌する役員があたることが一般的です。
③プロジェクトメンバーについて
上場準備の各種作業にあたる実務担当者となります。 上場準備作業の対象は、社内の全部門にわたるため、経理、財務、総務、人事という管理部門だけでなく、営業、製造、購買、生産管理など現場部門からも選出する必要があります。 自部門の業務に精通し、他部門との連携も図れる人物が望ましいとされることから、各部門の部長クラスもしくは部長が任命した課長クラスの人物が行うことが一般的です。
仕事柄、これまで多くのIPO準備会社さんのお手伝いをさせて頂いていますが、プロジェクト運営で何らかのご苦労をされているケースが多く見受けられます。
(「準備の状況が正確にプロジェクト内で共有されていない(進捗管理が出来ていない・遅れていることが報告しづらい・・・)」とか「メンバーが退職してしまい、その人の担当項目がストップしてしまっている」のような話です)
ぜひご注意ください。
【IPOセミナー(全12回)】
1.昨今のIPOの動向について
(1)IPO社数の推移と各種の事件 (11年1月5日更新)
(2)(主幹事)証券会社の動向 (11年1月7日更新)
(3)監査法人の動向 (11年1月18日更新)
(4)IPOに関連する法・制度改正(11年1月23日更新)
2.上場準備の進め方、留意事項
(1)標準的なIPO準備スケジュール(11年1月26日更新)
(2)IPO準備の現場の実情(11年1月27日更新)
(3)IPO準備の特徴・難しさ(11年3月24日更新)
(4)IPO準備で関わる各種関係者(11年3月27日更新)
(5)上手にIPO準備を進めるには (11年4月11日更新)
(6)IPO準備プロジェクトチームについて (11年7月31日更新)
3.IPO審査における最近のトピック
(1)反社会的勢力対応(11年8月2日更新)
(2)労務コンプライアンス問題(11年8月7日更新)
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