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常和ホールディングスが上場中止

3月17日に東証2部に上場予定だった、常和ホールディングスが、上場中止となりました。
1月に中止となったMID都市開発に続いて、今年2件目の中止です。
(過去記事 「MID都市開発上場承認取消」)


・同社のプレスリリース
 発行する株式の募集及び株式売出しの中止に関する取締役会決議のお知らせ

・東証からのニュース
 新規上場承認の取消しについて -常和ホールディングス(株)-


理由は、「最近の株式市場の動向等を勘案して」とのことです。
やはり、株式市況の低迷・不安定さからIPO環境がとても厳しい状況になっています。


【おまけ】
なお、かなりマニアックな話ですが、MID都市開発と、今回の常和ホールディングスでは、中止決定のタイミングが異なっています(お気づきでしょうか?)。

MID都市開発は、ブックビルディングの開始前(仮条件決定前)に中止していたのに対し、常和ホールディングスは、ブックビルディングの開始後(仮条件を2月26日に決定後、ブックビルディングを昨日(3月5日)まで実施し、本日(3月6日)に発行価格を決定予定だった)の中止です。


株式市況の影響による中止ということであれば、
MID都市開発
  上場承認後のプレマーケティングの状況などで中止を判断
  (仮条件を決定するための機関投資家向けの調査、「ロードショー」と呼ばれます)
常和ホールディングス
  仮条件を決定した上でのブックビルディング(投資家の需要申告)の状況などで中止を判断
ということになります。

常和ホールディングスは、当初の想定発行価格を 21,000円/株としていたところ、仮条件では、それを下回る15,000円~18,000円/株としていました。
会社の希望株価よりも下げたこの金額でも、十分な需要が見込めなかったということですから、やむなく中止を決めたということかと思います(おそらくは想定発行価格の金額も、本来の希望価格を大きく下回っていたのだろうと思います)。


IPO時の株価決定プロセスについては、証券会社さんマターの超マニアック論点であり、詳細を説明した書籍等は殆ど見かけたことがありません。
ご関心がある方は、こちらが参考になると思います。
         ↓

●日本証券業協会
 「会員におけるブックビルディングのあり方等について」(07年11月21日)
以下に、一部のみ抜粋しておきます。

 有価証券届出書が提出されると、引受証券会社は投資勧誘が可能になるが、この段階では価格については、まだ想定発行価格のみの情報であるため、発行会社の代表者が財務担当者等を同行し、価格発見能力に優れた複数の機関投資家に対して自社の内容を説明する。このプロセスは一般にロードショー」と呼ばれる。その後、ロードショーを行った機関投資家に対し主幹事証券会社が当該発行会社の妥当株価、申込予定株数等をヒアリングする。
 一般には、このような機関投資家への調査を「プレマーケティング」と称するが、法的に規制される届出書提出前のプレヒアリングとは異なり、勧誘資料を含む適切な情報提供を行った上で意見聴取を行っており、それぞれの機関投資家における当該発行会社に対する様々な評価や株式購入意向等を把握し、それらを参考に仮条件を主幹事証券会社と発行会社が協議のうえ決定していくこととなる。
 その際、機関投資家へ理論価格は説明するが、それぞれの機関投資家において、当該発行会社の株式購入ニーズを価格と数量によって把握し、実際の需要に基づいた仮条件を決定していくことになる。



私の仕事柄も、IPO環境が好転することを祈るばかりです。。。。。。


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    ↓

有難うございました。

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Tag : 常和ホールディングス 上場中止 ロードショー プレヒアリング プレマーケティング MID都市開発

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