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東証が「マザーズ」の信頼性向上・活性化に向けて規則変更


東証から、
マザーズの信頼性向上及び活性化に向けた上場制度の整備等について

(参考)マザーズの信頼性向上及び活性化に向けた施策の概要
が公表されています。

内容は以下の通りです。
1.マザーズの信頼性向上に向けた対応
 (1)財務諸表の信頼性向上のための対応
 (2)上場審査の実効性向上のための市場関係者との連携の強化
 (3)市場コンセプト明確化のための対応
  ①マザーズの上場廃止基準の見直し
  ②市場コンセプトへの適合性確認プロセスの新設

2.マザーズの活性化に向けた対応
 (1)市場コンセプトに即した上場審査手法の導入
 (2)上場審査プロセスの効率化のための対応
  ①「推薦書」の提出時期の見直し
  ②標準上場審査期間の設定

3.その他
 (1)組織再編行為に係る上場廃止日の見直し
 (2)他の取引所からの要請に基づく会社情報に係る報告の新設
 (3)ETFの乖離率に係る開示の見直し
 (4)その他


私の関心事はやはり「2.マザーズの活性化に向けた対応」です。
2.マザーズの活性化に向けた対応
(1)・マザーズの上場審査項目である「事業計画の合理性」の審査については、相応に合理的な事業計画が策定されており、その事業計画を遂行するために必要な事業基盤が整備されていることを確認するものとします。
上場直後の経営成績が良好となる見込みのあることは要件としないことを明確化し、長期的な視点で事業計画の実現可能性を評価する方法へと変更する趣旨です。
・事業計画を遂行するために必要な事業基盤(人材、設備、資金など)については、上場後に確立される合理的な見込みがあることでも足りるものとします。

(2)①・マザーズへの新規上場申請時に幹事取引参加者に提出を求めている「推薦書」については、当取引所が上場を承認するまでに提出すれば足りるものとします。
幹事取引参加者の行う審査と並行して上場審査を行うことにより、審査期間の短縮を図る趣旨です。・本則市場についても同様とします。

(2)②・マザーズへの新規上場申請が行われた場合の上場審査については、申請を受理してから2か月以内に完了するよう努めるものとします。
※上場審査に要する期間について新規上場申請者の予見可能性を高める趣旨です。

期待はしたいものの、この施策がどこまで実効性があるのかはまだ未知数です。
(1)について、「長期的な視点で事業計画の実現可能性を評価」とは、とても難しいことだと思います。
(2)①について、証券審査と取引所審査を並行して行うというのは、実際にできるものなのでしょうか(企業側にかかる負担を考えると・・・・)。

ただ、活性化策を前面に打ち出したことは評価したいと思います。

それと、(参考)の資料にも注目点がいくつかあります(本文に出てこないことも書かれています)。
新規上場の活性化に向けた施策
(1) 市場コンセプトに即した上場審査手法の導入
 ◎上場直後の経営成績が良好となる見込みのあることは要件としないことを明確化し、長期的な視点で事業計画の実現可能性を評価する方法へ変更
(2) 上場審査プロセスの効率化のための対応等
 ◎主幹事証券会社が提出する推薦書の提出時期の見直し
 ◎標準上場審査期間の設定(2か月)
  ○上場審査プロセスの整理・見直し
  ○上場審査スケジュールの事前提示
  ○上場に至らない場合の文書による明確な理由等の説明
  ○反社会的勢力の関与等について確認すべき範囲や審査の取扱いの整理・見直し
(3) 遡及監査の実施に向けた環境整備
  ○今後の市場関係者による議論を踏まえ、必要な上場制度の見直しを検討
  ○公認会計士協会に対し、いわゆる遡及監査の実施に関連して必要な環境整備を要請
(4) 未上場ベンチャー企業に対する上場支援の強化
  ○未上場ベンチャー企業と市場関係者との接触機会の提供を目的とした交流イベントの開催



【参考過去記事】
東証 「マザーズ」を改革へ(10/12/16)

金融庁 IPOの審査を強化? 簡素化? (「新成長戦略」の金融分野における行動計画)(10/12/08)

新興市場等の信頼性回復・活性化?(金融庁)(10/10/12)

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