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東証 「マザーズ」を改革へ


本日の日経朝刊のトップに、
東証、新興市場の「新陳代謝」促す 時価総額10億円未満は廃止 新規上場の審査緩和
という記事が出ていました。

正式な公表はこれから(記事では「21日に開催される取締役会」を経て)とのことですが、
記事では以下のようなことが書かれています。
東京証券取引所は来春にも、新興市場「マザーズ」の上場規則を変更し、新規上場の審査を緩和する一方で、上場後に成長の止まった企業には早期の上場廃止を求める。上場企業の「新陳代謝」を促して投資家をひきつけ、東京市場の活性化につなげたい考えだ。

現在のルールでは時価総額が5億円未満(現在は期限つきの特例で3億円未満)が9カ月続けば上場廃止となる。これを上場してからある程度たった企業については10億円未満(同6億円未満)に引き上げる。

新規上場の審査では、直近の業績が減益であっても上場を承認できるようにガイドラインを見直す。規則には明記していないものの、運用上は上場前後に「2期連続の増益」が見込めることが事実上の条件となっており、一度減益になった企業は1年以上たたないと上場できない。この条件を緩め、幅広い分野の新興企業に門戸を開きたい考えだ。


市場からの退出もこれまで以上により積極的に行うと同時に、新規上場(IPO)について、何らかの緩和措置をとるとのことです。

期待したいと思います!
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テーマ : IPO - ジャンル : 株式・投資・マネー

COMMENTS

No title

はじめまして。

成長が止まったら上場廃止を求めるということですけど、上場株式は「イザとなったら市場で売却して、少しでも投資を回収することができる」という流動性が魅力のひとつなわけで・・・。

今後、マザーズ株式を買うにあたっては、「売るに売れない非上場株式を塩漬けにするリスク」が増えるわけですよね。今もっているマザーズ株式にしてもそう。

また、「成長が止まった」を時価総額で判断した場合、基準スレスレの上場企業は、それだけで「上場廃止になるかも」という不安が投資家に広がって、株が投売りされる可能性があります。結果、上場廃止になってしまう可能性があると思うんですが、現在のルールではどうなんでしょう。

投資家にも企業にもあまりメリットが無い気がします・・・。

Re: No title(Adachi様)

Adachi様

はじめまして。コメントどうも有り難うございます。
時価総額基準の引き上げによる市場退出については、「いちおう」ですが、追加の投資家保護策も検討されてます。

先日金融庁から出ている「金融資本市場及び金融産業の活性化等のためのアクションプラン(案)」でも以下が書かれています。
==============================================
⑨ 上場廃止銘柄の受皿の整備
上場廃止に付随する問題として、上場廃止銘柄の換金機会の確保が挙げられる。上場廃止が決定した銘柄について換金を行う場合は、上場廃止日以前に市場において売却することを前提とするが、その後の株主の換金機会の確保についても一定の整備を検討すべきである。
==============================================

「基準スレスレになると投げ売りされる可能性」については、理論的にはそのようなことも想定はされますが、現実には、必ずそうなるとはいえないと考えます。
実際に、現在は、(現行基準で)時価総額基準で上場廃止スレスレの企業が沢山ありますので、それ(投げ売り)が起こっているといえるかどうかがわかるはずです。
株価が下がると「売る人」もいれば、「買う人」もいますので・・・

新興市場を活性化するためには、市場自体の信頼性も必要でしょうから、「上場している意義・必然性がないような会社」の退出を促すことも必要だと思います。

Adchi様のBlog読ませて頂きました。IFRSの勉強にたまに読ませて頂こうと思います。

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