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なぜIPO準備は上手くすすまないのか? の続き


先日の記事の続きです。

別の切り口で、
なぜIPO準備は上手くすすまないのか?
を考えてみます。

最近のIPOの低迷の原因として、
『昔と比べて上場審査がどんどん厳しくなっている』
といわれます。

このことについて私は、単に「審査が厳しくなっている」と総括してしまうのは正しい説明ではないと思っています。

確かに、反社会的勢力問題や人事労務管理という特定のテーマについては、従前との比較においてとても厳しくなっているのも事実です。J-SOXが負担というのも否定はできません。
が、まさに今、実務において私が目にする「IPO準備がうまく行っていない現場」では、
反社会的勢力対応・人事労務問題・J-SOXなど、この最近のトピック的な事項のせいで(これが主要因で)準備が遅れているのかというとそうともいえない状況が多いです。
もちろん、トピック的な課題も「苦労のひとつ」ではありますが、上場企業に相応しい経営管理体制の整備、予算管理制度の充実など従来から上場審査で求められてきたことへの対応がうまく行っていないという状況説明のほうが正確と思われる状況です。


私は、昨今の上場準備の難易度については、
・上場審査の根幹の部分についてはこの数年(~10年)という時間軸では大きな変化はしていない  (「厳しくなった」ということはない)
・反社会的勢力対応・人事労務問題・J-SOXなど、この最近のトピック的な事項についての重点的な対応は必要  (この部分については確かに「厳しくなった」)
というような理解です。
また、
・監査法人がIPO準備に対して積極的な関与・指導をしなくなった
(「Ⅰの部」作成に主体的に取り組んでくれた時代もありましたが、今は「作成」業務にはまず近づかない等)
という事情はあろうかと思います。これは「審査の難易度」ではないのですが、企業の側からするとハードルが上がったという意味では従前よりは上場準備の難しさは上がったと言えるのかもしれません。

IPOの低迷の理由という点からすると、
・日本全体の景気低迷の影響(企業の業績面)
・株式マーケットの低迷の影響(IPO時の価格への不満)
も大きいと思います(審査の難易度とは別次元の理由です)。


IPOが難しくなったということだけが言われますが、やり易くなった面もあるはずです。
・IPOが活況だった時期に、IPO準備に関わったことがある人材が多数輩出された(実力のばらつきはありますが・・・)。
・IPO実務に関する書籍等も膨大に出版された(その昔はIPOに関する書籍は今との比較ではごく僅かでした)。
・インターネットの普及により、IPO準備に関する情報入手が容易に可能となった。
という点は、それなりにIPOの推進に貢献しているはずです。


なんだか取り留めのない話になってきてしまいましたが、今回お伝えしたかったのは、
景気動向・企業の業績・株式市況という要因については、どうにかできるものではないものの、
IPO準備のためにやるべきことを上手に出来れば、過去との比較においてもIPOの難易度が特段に高まっているわけではないのではないかと私は考えています。
ポイントは、「上手に出来るか」どうかです。


あと1回だけ、このお話の続きをしたいと思います。


【参考過去記事】なぜIPO準備は上手くすすまないのか? (10/01/28)


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テーマ : IPO - ジャンル : 株式・投資・マネー

Tag : IPO 株式上場 株式公開 難易度 難しくなった 進め方 巧拙

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