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必見! 新興市場のあり方を考える委員会報告書(日証協)

日本証券業協会のHPに、
新興市場のあり方を考える委員会報告書~新興市場の機能と信頼の回復に向けて~
が公表されています。

日本証券業協会:新興市場の活性化策 再編の必要性も言及(毎日.jp)

新興企業の内部統制、規制緩和を 日証協委が市場改善策を発表(NIKKEI.NET)

ぜひ報告書本文をお読み頂きたいと思います。
PDFファイルは全52ページと分量ありますが、「提言」は6ページ程度です。

私が注目したのは以下の2点です。

①市場の再編
 「市場の統合」、「市場の再編」というフレーズが何度も出てきます。
 6取引所全てに新興市場が必要なのか、分かりにくい、取引も活性化していないという問題意識を述べた上で、「提言」において「新興市場の統合に向けた取引所間の再編を行うことも選択肢として検討されるべきである」としています。
 私も、市場の再編は必要だと思います。
ジャスダック(NEO含む)・マザーズ・ヘラクレスの位置づけという話もそうですが、まずは地方市場(セントレックス、アンビシャス、Qボード)をどうするかということも放っておくべきではないと思います。
 報告書P22に、市場の比較表があり改めて驚きましたが、今年の1月~3月の合計売買代金が、セントレックス1,826百万円、アンビシャス82百万円、Qボード45百万円だそうです。これは、市場全銘柄の3ヶ月間の合計売買代金です!この金額規模では、「市場そのものの存在意義」といわれても仕方ないのではないかと思います。
 あと、ジャスダックとヘラクレスの統合というのも気になります。
 報告書P6でも、「ある新興市場において上場承認されなかった企業が他の新興市場に上場するケースが散見される」ということが書かれています。ジャスダックから上場を認められなくて、ヘラクレスに上場した企業というのもあるのだと思います。このような状況で、「さぁ統合するので両社とも同じ市場ですよ」とはいえないのだろうと思います。これもとても悩ましい課題だと思います。どうなるのでしょうか・・・・

②内部統制緩和?
 提言の後半にとてもあっさりですが、注目した記述がありました。
以下引用です(下線は私がつけました)。
(行政当局への要望)
新興市場に上場する会社への内部統制等の適用に関する規制の緩和について検討を要請する。例えば、米国では新規に上場する企業については、上場初年度の内部統制報告書の提出及び内部統制監査が免除され、いずれも上場翌年度からの適用となっており、コスト面での負担が軽減されている。

 J-SOX対応がIPOのハードルを高めていることは事実だと思います。コスト負担が大きいこともありますが、IPO準備はJ-SOXがなかったとしても大変な取組みです。難度の高い多数の課題を同時並行的に解決していく必要がありますが、そこにJ-SOXが加われば当然に混乱が生じます。実際、J-SOX対応で大混乱(大失敗?)となっているIPO準備会社が相当数あるように思えます。「投資家から信頼されなければ、規制を緩和してIPOを促進しても意味はない」という考え方も正論ではありますが、IPO準備におけるJ-SOX対応についてはもう少し工夫の余地があるのではないかと常々思っています。


「委員会報告」という位置づけですので、今後どうなっていくのかはわかりません(短期間で何かが起こるというものではないと思います)。
が、せっかく相応のメンバーで10回もの審議を経てまとめた内容ですので、良い方向へ市場・ルール等が変わっていくことを期待したいと思います。
(先月、本件について「こんな記事」を書いていました)
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テーマ : IPO - ジャンル : 株式・投資・マネー

Tag : 日本証券業協会 日証協 新興市場のあり方を考える委員会 提言 IPO 上場 市場統合 市場再編 J-SOX 内部統制

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