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新興市場の活性化に向けて必要なのは「審査の質」の向上なのか?

5月15日の日経新聞の経済教室の欄に、IPOの話題が出ていました。

『低迷続く新興市場の活性化、新規公開 審査の質向上を』
ポイント
 ・新規公開企業の質の低さ、実証でも確認
 ・地域ごとに取引所存在する理由は乏しく
 ・公開後も主幹事が指導・監督する制度必要
というもので、
大阪市立大学の教授が書かれたコラムです。

詳細は本誌をお読み頂ければと思いますが、賛同する面と、それはどうかなぁと思う面と両方ありました。
新興市場上場企業の株価パフォーマンスはかなり悪いのは事実です(一部上場企業との比較でも)。
が、本稿の分析では、「株価パフォーマンスが悪い」=「新興市場の質が低い(それが問題だ)」という仮説を置き、さらに、「主幹事証券毎に分析しても株価パフォーマンスに大きな差異が見当たらない」=「主幹事証券の上場審査は、同質化・形式化しており大手・中堅・中小の違いは見られない」という話まで続いています。

学者さんの立場での分析ですし、冒頭に、「公開企業の「質」を定義することは簡単ではないが・・・」と但し書きを置いて一つの切り口としての分析でしょうから、この分析自体を否定するつもりはありません(「そういう分析結果になるんだ」と勉強になりました)。
ですが、私の感覚として、この分析対象となっている01年~06年のIPOにおいて、主幹事証券の上場審査が大手(野村、日興、大和)・中堅(三菱UFJ、みずほ、国際など)・中小(エイチエス、いちよし、楽天など)で同じようなものだったのかというと、「それは全然違うのでは?」とも思います。この記事において対象としている「株価パフォーマンス」の良し悪しは、IPO時の公開価格の高低も重要な要素になると思いますが、それは「上場審査」の質の話ではないように思えます(審査部門が判断する上場企業としての適格性のような話ではない)。

というのはこの記事を読んでの雑感です。

地方市場の新興市場の存在意義は乏しく再編などが必要ではという提言や、証券会社間の競争が必要以上に激しい状況は審査が同質化・形式化しかねないとい問題意識などは、同感です。

日本経済のためにも、「新興市場の活性化」が求められているということは多くの方が言われている共通認識だと思いますが、どうすれば良いのかという答えが出てきていない状況にも思えます。
(市場の統合?、上場審査の強化?、簡略化?、内部統制強化?、簡易版JSOX?、TOKYO AIM?・・・・・・)



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テーマ : IPO - ジャンル : 株式・投資・マネー

Tag : IPO 公開企業の質 地方市場 活性化 主幹事証券

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