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3監査法人共催フォーラムに行ってきました

昨日(2/2)開催された、『3監査法人共催フォーラム』に参加してきました。

・過去記事 3監査法人フォーラム(09/01/17)
http://successipo.blog4.fc2.com/blog-entry-280.html

あずさ、新日本、トーマツの大手の3監査法人が共催で、IPOに関するフォーラムを行うというとても珍しい(画期的な)ものでした。

・3監査法人共催フォーラムの公式ウェブサイト
http://www.3kansahoujin.com/

プログラムは、上記公式ウェブサイトに掲載されています。

参加者は、「IPOを目指す企業の経営者及び新興市場関係者」とのこと。
企業の方の顔ぶれはわかりませんでしたが、証券取引所の方、証券会社の方、ベンチャーキャピタルの方、印刷会社の方などIPOに携わる各種関係者が参加されていました(かくいう私も新興市場関係者のつもり・・・)。

開催の目的は、『大手監査法人はIPOに対して前向きに取り組んでいく』とのメッセージ発信とのこと(「大手監査法人はIPOには消極的だ」という昨今の世間イメージを当の監査法人は好ましく思っていないようです)。

いくつもの講演がありましたが、一番良かったのは、エヌ・ピー・シーの隣社長の講演でした(その場の空気からは、恐らく、聴講者の大半がそう感じたのでは)。
同社は07年にマザーズ上場を果たされていますが、それまでの苦労・気づきなどを自らの実体験として力強く・熱く語られており、またその内容が相当に共感できる内容でした。
この隣社長の講演は、本当に良い内容でしたので要約したポイントを本ブログでもご紹介したいと思いますが、かなりボリュームが多くなってしまいそうですので、後日改めて記事にしたいと思います。

ということで、隣社長の講演以外について、部分部分ですが以下ご紹介したいと思います。


●配布資料
 15ページのカラー刷りのA4資料が配布されました。
 各講演者のプロフィールのほか、「IPOに関するアンケート結果」というコーナーがありました。
 ・IPOのメリットは何だと思いますか
 ・IPOのデメリットは何だと思いますか
 ・上場準備会社が上場する際の最大のネックは何だと思いますか
 ・IPOは企業成長に貢献しましたか
 ・今後、IPOに関して主幹事証券会社に求められることは何だと思いますか
 ・今後、IPOに関して監査法人に求められることは何だと思いますか
 ・今後、IPOに関してVC、金融機関に求められることは何だと思いますか
 ・日本の上場制度全般について、今後導入が期待される事項や、今後改善・見直しが必要と思われる事項はございますか

 注目は、「監査法人に求められることは何だと思いますか」だと思いました(監査法人主催ですし)。
 主な回答は、「厳格な審査」、「適切な指導」、「報酬の安さ」、「規模・実績」となっていました。
 本フォーラムにおいては、このアンケート結果に真正面から応えてもらいたかったところです。
 (「IPOに前向きに取り組む」という本フォーラムの主題からすれば、ここを外してはいけないところかと思いました)
 このようなアンケート結果が出るということは、裏をかえすと、「厳格な審査がされていない(のでは?)」、「適切な指導がされていない(のでは?)」、「報酬が高い(もしくは、報酬額に見合うだけのことをしてもらっていない)」というような不満をIPO準備会社やIPO関係者がもっているということになります。
 報酬面などは、「はい安くします」というような対応はそもそも出来ないでしょうが、審査の品質や指導のレベルというのは、これで良いと思っているのか、それともこれからは変わっていくのかをもっと強く打ち出して頂ければよりよかったと思いました(結びの発起人のメッセージで、もっと指導性を強化していく旨の発言が一応ありましたが・・・・)。
 事前のアンケートで、世の中の期待が、このようなところにあることを改めて認識した上で、「これからはこうやって取り組みますよ!」というメッセージがあれば、ホントに前向きに取り組むのだなぁと思ったのですが・・・・・・
 

●パネルディスカッション
 以下、心に留まった発言のみご紹介します。
 (トーマツ 北地氏)昔は上場準備屋が社内でひとり超人的に頑張ればいい時代があったが、これからは組織的に上場準備をしなければならない。
 (東証 中井氏)従来の上場準備は最低でも準備開始から5、6年かかった。その時には証券会社の引受部門から企業への指導がスタートし、その後監査法人が対応する順序だった。が、現在の新興市場への上場は、指導のスタートが監査法人となってきているのではないか。
 (東証 中井氏)上場審査において、従来より専門性も求められている。やはり一人のIPO準備屋がいるだけではダメで、会社全体のレベルを上げなければならない。


→ 上記の発言内容は、昨今のIPO準備の動向についてとても適確に捉えており、また常日頃私が思っていたことでもありました。
 マザーズ・ヘラクレスなどが出来る前の時代(2000年より前)には、上場準備の期間が長く(5年程度)、その時代においては、いまほど上場予備軍の会社数も多くないこともあり、主幹事証券会社が、丁寧に上場指導をしていました。
 その後、マザーズ・ヘラクレスの創生期(2000年~)などは、短い準備期間で上場が出来るようになり、社内外の「上場準備屋」がなかば強引に上場体制を整えるというのがあちらこちらで行われていたように思えます。
 そして今日については、主幹事証券会社が必ずしも万全の指導ができない場合があり、また、上場時に求められる管理体制の水準が高まっていることから、社内外の「上場準備屋」だけで出来る上場準備ではなくなってきているということだと思います。また、その場合に指導の側でまず期待されているのは監査法人ということなのでしょう。
 私は、このような時代だからこそ、「会社全体の取り組み」として上場準備を行うべきであり、そのためには「適切な指導者」が「適切なタイミング」で必要なのだと強く感じています。


●発起人からのメッセージ
(新日本 工藤氏)
・上場は、企業成長のための「経営戦略上のツール(手段)」
・「いつでも上場できる体制をつくること」が大切で、これを監査法人は支援していく
・「管理を通じた利益創出」の視点が重要
・関係者との「十分なコミュニケーション」をはかること


→ 当然ですが上場は「目的」ではありません。また昨今、「上場はお金がかかる」ということが強調されていますが、管理体制の強化には余計な損失を防ぐなどの効用もあるので、前向きに取り組むべきという点はとても共感です。あと、関係者との「十分なコミュニケーション」がうまく出来ていない企業が実はかなり多いですので(わが社はうまくやっていると勘違いしてしまっている会社が多い)、このメッセージも共感です。

かなり長文になってしまいました。
次回、エヌ・ピー・シーの隣社長の講演内容をご紹介したいと思います。

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テーマ : IPO - ジャンル : 株式・投資・マネー

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