IPOプロジェクトチームの編成
IPOプロジェクトチームの編成について、堅い説明とやわらかめの説明をしてみようと思います。
会社が株式上場するためには、内部管理体制の整備、各種申請書類の作成、証券会社審査・証券取引所審査への対応など、膨大な作業をこなす必要があります。 これら作業は、内容的にも会社の運営全般に関わるものであることもあり、管理部門などの一部門が単独で実施できるものではありません。 そのため、『プロジェクトチーム』を編成して対応することが一般的です。
【プロジェクトチーム編成にあたっての留意点 - 堅い説明】
・社長直属のプロジェクトチームとすることについて
上場準備作業は、全部門が協力して進めていく必要があります。 しかし、現場部門にとって上場準備作業は、日常業務に加えての追加作業であり事務負担が重く、しかも、直接的に業績に貢献するものでもなく、業務フローの見直しなど変化を求めるような作業も多いことから、活動に消極的になりがちです。 そのため、社長が上場に向けての強いリーダーシップを発揮することが必要であり、全社員が上場の意義・目的を理解した上で進めていくことになります。
・プロジェクト責任者について
上場プロジェクトの責任者として、社内を取り纏めるとともに、証券会社、監査法人、証券取引所等との対応をすることになります。 全社に対する指示・調整を行うこと及び会社を代表して社外関係者との対応を行うことから、これらの業務を社長から託された相応の権限がある者が行うべきです。 上場準備というプロジェクトの性質からは、管理部門もしくは経営企画部門を管掌する役員があたることが一般的です。
・プロジェクトメンバーについて
上場準備の各種作業にあたる実務担当者となります。 上場準備作業の対象は、社内の全部門にわたるため、経理、財務、総務、人事という管理部門だけでなく、営業、製造、購買、生産管理など現場部門からも選出する必要があります。 自部門の業務に精通し、他部門との連携も図れる人物が望ましいとされることから、各部門の部長クラスもしくは部長が任命した課長クラスの人物が行うことが一般的です。
やわらかい説明の方がよい方は、以下の「続きを読む」へ
↓↓↓ 【プロジェクトチーム編成にあたっての留意点 - やわらかめの説明】
・社長直属のプロジェクトチームとすることについて
上場準備プロジェクトにはそれなりの権限を与えなければいけません。
理解を得ないまま、資料提供・資料作成や仕事のやり方の変更などをプロジェクトチームから要請しても、「営業成績にも社内評価にもならない余計な作業」として「忙しくて出来ない」、「何でそんな面倒なことやらないといけないんだ」と煙たがられるだけでうまく進みません。
社長の口から、「何のために上場を目指すのか」、「会社が上場企業になると従業員にとってメリットがあるのか」などうまく説明しながら進めていきましょう。
「社長から命を受けた重要プロジェクト」という錦の旗が必要ということです。
・プロジェクト責任者について
上場の成否を担う超重要な役割です。
上場という会社にとって極めて重要なイベントを任されるわけですから、社長との間に十分な信頼関係があること(ある程度議論が出来ること)及び社内各部門にも指示が出せることが必要ですので、役員クラスのエラい人があたる必要があります。
証券会社などとの窓口になるため段取りやコミュニケーション能力は必須であり、知識面としては経理財務まわりの管理系の知識がないと難しいと思います。
ベンチャー企業の現実としては、中途採用で何らかのIPO準備経験がある人を「IPO準備責任者」として採用し、その人に任せておけば大丈夫だろうとお考えになる経営者の方が少なからずいらっしゃるようですが、うまく進んでいないケースが多いようです。
・プロジェクトメンバーについて
管理部門だけでなく、会社全体から募る必要があります。
仕事がわかっていない人には担当させず、よく仕事をわかっているそれなりの立場の人を集めるべきです。
上場準備作業は、会社の問題点を解決したり、会社の将来のことを考えたりというような作業が多いため、やる気がある人・将来活躍を期待している人(幹部候補など)にやってもらうのがよいと思います。
会社が株式上場するためには、内部管理体制の整備、各種申請書類の作成、証券会社審査・証券取引所審査への対応など、膨大な作業をこなす必要があります。 これら作業は、内容的にも会社の運営全般に関わるものであることもあり、管理部門などの一部門が単独で実施できるものではありません。 そのため、『プロジェクトチーム』を編成して対応することが一般的です。
【プロジェクトチーム編成にあたっての留意点 - 堅い説明】
・社長直属のプロジェクトチームとすることについて
上場準備作業は、全部門が協力して進めていく必要があります。 しかし、現場部門にとって上場準備作業は、日常業務に加えての追加作業であり事務負担が重く、しかも、直接的に業績に貢献するものでもなく、業務フローの見直しなど変化を求めるような作業も多いことから、活動に消極的になりがちです。 そのため、社長が上場に向けての強いリーダーシップを発揮することが必要であり、全社員が上場の意義・目的を理解した上で進めていくことになります。
・プロジェクト責任者について
上場プロジェクトの責任者として、社内を取り纏めるとともに、証券会社、監査法人、証券取引所等との対応をすることになります。 全社に対する指示・調整を行うこと及び会社を代表して社外関係者との対応を行うことから、これらの業務を社長から託された相応の権限がある者が行うべきです。 上場準備というプロジェクトの性質からは、管理部門もしくは経営企画部門を管掌する役員があたることが一般的です。
・プロジェクトメンバーについて
上場準備の各種作業にあたる実務担当者となります。 上場準備作業の対象は、社内の全部門にわたるため、経理、財務、総務、人事という管理部門だけでなく、営業、製造、購買、生産管理など現場部門からも選出する必要があります。 自部門の業務に精通し、他部門との連携も図れる人物が望ましいとされることから、各部門の部長クラスもしくは部長が任命した課長クラスの人物が行うことが一般的です。
やわらかい説明の方がよい方は、以下の「続きを読む」へ
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・社長直属のプロジェクトチームとすることについて
上場準備プロジェクトにはそれなりの権限を与えなければいけません。
理解を得ないまま、資料提供・資料作成や仕事のやり方の変更などをプロジェクトチームから要請しても、「営業成績にも社内評価にもならない余計な作業」として「忙しくて出来ない」、「何でそんな面倒なことやらないといけないんだ」と煙たがられるだけでうまく進みません。
社長の口から、「何のために上場を目指すのか」、「会社が上場企業になると従業員にとってメリットがあるのか」などうまく説明しながら進めていきましょう。
「社長から命を受けた重要プロジェクト」という錦の旗が必要ということです。
・プロジェクト責任者について
上場の成否を担う超重要な役割です。
上場という会社にとって極めて重要なイベントを任されるわけですから、社長との間に十分な信頼関係があること(ある程度議論が出来ること)及び社内各部門にも指示が出せることが必要ですので、役員クラスのエラい人があたる必要があります。
証券会社などとの窓口になるため段取りやコミュニケーション能力は必須であり、知識面としては経理財務まわりの管理系の知識がないと難しいと思います。
ベンチャー企業の現実としては、中途採用で何らかのIPO準備経験がある人を「IPO準備責任者」として採用し、その人に任せておけば大丈夫だろうとお考えになる経営者の方が少なからずいらっしゃるようですが、うまく進んでいないケースが多いようです。
・プロジェクトメンバーについて
管理部門だけでなく、会社全体から募る必要があります。
仕事がわかっていない人には担当させず、よく仕事をわかっているそれなりの立場の人を集めるべきです。
上場準備作業は、会社の問題点を解決したり、会社の将来のことを考えたりというような作業が多いため、やる気がある人・将来活躍を期待している人(幹部候補など)にやってもらうのがよいと思います。
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