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10年IPOは、「22社」で終了


2010年のIPOは、22社でおしまいです。
(ファイナンス日程を考えると、今から年内が上場日となる上場承認が出るということはないはずですので)

昨年が19社でしたので、+3社の微増です。

22社についての分析(各種統計データ)は、後日アップしますが、主幹事証券について、野村證券が孤軍奮闘(圧勝?)でした。
(22社中16社が野村主幹事、次が大和CMの4社)
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上場企業のIFRS準備状況(東証 調査結果)

先週のことですが、東証が東証上場企業を対象に行った「IFRS準備状況に関する調査」の結果が公表されています。

IFRS準備状況に関する調査結果(概要)(平成22年11月15日公表)

アンケートは、以下のような内容です。
 1-1(1).IFRS 適用についての準備状況について
 1-1(2).現時点で想定しているIFRS 適用予定時期
 1-2. 現在の準備段階について
 2. コンサルタントの起用
 3. 社内での検討レベル
 4. 仮に将来IFRS が適用されなかった場合の不安
 5. 仮に将来IFRS が適用された場合の不安
 6. IFRS 適用についての準備状況


詳細は、調査報告の原文をお読みいただきたいですが、この調査で明らかになったことは、
「上場企業」においても、上場市場や企業規模(時価総額)によってIFRSへの取組み状況には、かなりの温度差がある
ということです。

どのアンケートでも共通して、「相対的」にですが、
・東証一部上場企業の方が、マザーズ上場企業よりもIFRSに積極的(進んでいる)
・時価総額が大きい企業の方が、時価総額が小さい企業よりもIFRSに積極的(進んでいる)
という傾向が明らかです(普通に考えれば当然のことですが、アンケート結果で如実に出ています)。


IPO準備会社においてもIFRS対応をしなければならないとなると、かなりの負担が予想されます。
(さらにIPOを志向する企業が減ってしまうのではないかと心配です)

個人的には、IFRSを「全ての上場企業」を対象にする必要があるのだろうか?と思っています。
「欧州ではIFRSが全面的に導入されている」というようなことを言う人がいますが、それは、グローバル市場に上場している企業のことで、各国のローカル市場に上場している企業は、自国の会計基準のままだったりするのが実情です。

思い切って、「新興市場上場企業についてはIFRSは任意適用にする」とか「IFRSを強制適用とするのは時価総額1,000億円以上の企業とする」のようなことにはならないものでしょうか・・・

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日本メディカルネットコミュニケーションズ

上場日: 2010年12月21日
会社名: 日本メディカルネットコミュニケーションズ
URL : http://www.japan-medic.com/
・事業内容: ポータルサイト運営及びSEM・HP制作サービス提供等
・基準期: 2010/5
・市 場: マザーズ
・主幹事証券: 大和証券キャピタル・マーケッツ
・監査法人: 新日本
・証券代行: 三菱UFJ
・印刷会社: 宝印刷
・想定発行価格 840
・上場時株数 4,600,000
・想定発行価格ベース時価総額(百万円): 3,864

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今年も会計士試験合格者は「超・就職難」

一昨日が会計士試験の合格発表でした。

昨年よりは減少していますが2,000人規模の合格者が出ました。
(合格者数 2,041人(対前年比188人(8.4%)減)、合格率8.0%)

公認会計士試験の合格発表の概要について (金融庁HP)

ちなみに、09年は、
(合格者数 2,229人(対前年比1,396人(38.5%)減)、合格率10.5%)
でした。

昨日の日経新聞にも出ていましたが、監査法人に就職できない合格者が1,000人規模で出てしまうようです。
記事には触れられていませんが、09年の試験合格者で未だに就職できていない方が300名規模いますので、新人会計士の供給過剰は極めて深刻な状況です。

監査法人が採用を絞ったことが問題とよく言われていますが、10数年前に私が受験した時は、合格者は700人程度でした。もし700人規模の合格者であれば監査法人の採用で吸収できます。

会計士需要の読み違え(?)で、数年前に、合格者を3,000人規模まで急増させたことが失敗だったということとしか言いようがないと思います。

本件は、武田雄治会計士の以下Blog記事にまとめられておりますのでご紹介しておきます。
平成22年公認会計士試験合格発表 合格率7%台は10年ぶり
公認会計士試験合格者の「就職浪人」 1000人を超える可能性も



【参考過去記事】
新日本監査法人が400人を希望退職で「削減」(10/07/26)

公認会計士の試験制度や資格制度が抜本的に見直し??(の続き・・・)(09/12/13)

公認会計士の試験制度や資格制度が抜本的に見直し??(09/12/10)

会計士試験 合格しても就職が・・・・(09/11/28)


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IPO社数、やっと昨年の記録を・・・

10年のIPO社数がやっと昨年記録を超えました(予定)。

09年が19社でしたが、先週上場承認が出た2社を加えた累計で、21社となります。

年初には、「09年の19社は少なすぎたので、さすがにその社数よりは余裕で上回る」のような見通しをよく聞いたのですが、結果としては「微増」に留まりそうです。
(下の【参考過去記事】に書いた1年前の2つの取引所の社長のコメントもぜひ思い出して下さい。サービストークだったのでしょうが・・・)

12月は、超大型(時価総額1兆円オーバー)の大塚製薬だけでなく、その他にもポーラ・オルビス(時価総額1,000億円級、1stホールディングス(時価総額300億円級)、テラプローブ(時価総額300億円級)と、本格的なIPOが目白押しです。
これを契機に、IPO氷河期が少しでも雪解けに繋がればと願います・



【参考過去記事】
来年のIPO 「40社は期待できる」 (ジャスダック松本社長)(09/11/19)

09年IPOの各種統計データ(第1回 市場別上場会社数)(09/11/26)

09年IPOの各種統計データ(第2回 主幹事証券会社別上場会社数)(09/11/28)

09年IPOの各種統計データ(第3回 監査法人別上場会社数)(09/11/30)

09年IPOの各種統計データ(第4回 証券代行別上場会社数)(09/12/03)

09年IPOの各種統計データ(第5回 印刷会社別上場会社数)(09/12/06)

来年のIPOは50社から100社!?(東証 斉藤社長)(09/12/30)

2009 IPOデータ(総括① - 各種分類別集計表)(10/01/03)

2009 IPOデータ(総括② - 全19社総括表 )(10/01/03)

2009 IPOデータ(総括③ - 事業等のリスク)(10/01/03)

09年ベストIPO、ワーストIPO(日経ヴェリタス)(10/01/06)

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テラプローブ

上場日: 2010年12月16日
会社名: テラプローブ
URL : http://www.teraprobe.com/
・事業内容: 半導体のウエハテスト、ファイナルテスト及びテストに関する開発受託
・基準期: 2010/3
・市 場: マザーズ
・主幹事証券: 野村
・監査法人: 新日本
・証券代行: 住友
・印刷会社: プロネクサス
・想定発行価格 3,350
・上場時株数 9,280,000
・想定発行価格ベース時価総額(百万円): 31,088


コメント:①エルピーダメモリの子会社、②10/3期に固定資産の耐用年数の変更をしており、これで連結経常利益が35億円増加(10/3期の連結経常利益は、21億円。。。。)

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大塚ホールディングス

上場日: 2010年12月15日
会社名: 大塚ホールディングス(株)
URL : http://www.otsuka.com/jp/
・事業内容: 株式の保有を通じて、医療関連事業、ニュートラシューティカルズ関連事業を中心とする事業を営むグループ会社の経営計画及び管理等を行う持株会社
・基準期: 2010/3
・市 場: 東証(所属未定) (※東証一部)
・主幹事証券: 野村
・監査法人: トーマツ
・証券代行: 三菱UFJ
・印刷会社: プロネクサス
・想定発行価格 2,400
・上場時株数 557,835,617
・想定発行価格ベース時価総額(百万円): 1,338,805

コメント:①時価総額1兆円オーバーの超大型IPO、②上場前で株主数 7,282人

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TOKYO AIMは、社債の市場に・・・・

昨年6月に 市場開設以来、開店休業状態だったプロ向け新市場「TOKYO AIM]ですが、
社債の市場として再出発するそうです。

プロ向け債券市場「TOKYO PRO-BOND Market」創設に向けて制度概要を発表 (TOKYO AIMウェブサイト)

名称は、「TOKYO PRO-BOND Market」(「東京プロボンドマーケット」)で、
取引参加者を機関投資家などプロに限定した社債の国際発行市場だそうです。

TOKYO AIMの特徴(課題?)とされていた指定アドバイザー「J-NOMAD」が、社債の場合には不要だそうで、「主幹事証券リストに登録された「主幹事証券会社」が対応するとのことです(J-NOMADと主幹事証券リストは、全くの別モノ)。

来春からスタートとのことですが、今度はホントにスタートするのでしょうか・・・


【 参考過去記事 】
『TOKYO AIM』 ついに始動? (09/05/31)

J-Nomad は6社がエントリー(TOKYO AIM) (09/06/12)

(雑談)TOKYO AIM (09/06/13)

TOKYO AIM上場ガイドブック (トーマツ)(09/10/20)

TOKYO AIMに、「社債」上場?(10/01/19)

TOKYO AIMは大誤算? (市場開設 1周年)(10/06/01)

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投資ファンドの「呆れた投資戦略」?

IPOの話題ではありませんが、読み応えのあるニュース記事をご紹介します。
(ネットのニュースですのでいつまで読めるかわかりませんが・・・・)

買収資金を肩代わりさせ、社員削減で返済 名門ファンドの呆れた投資戦略の実態 「是非、(希望退職に)応募して下さい。特に、あなたは」―― (現代ビジネス)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20101109-00000001-gendaibiz-bus_all

「買収資金を肩代わり」というのは、LBO(レバレッジドバイアウト)スキームです。

書かれている生々しいリストラ話は、ぞっとします。。。


Tag : LBOレバレッジドバイアウト

ポーラ・オルビスホールディングス

上場日: 2010年12月10日
会社名: ポーラ・オルビスホールディングス
URL : http://www.po-holdings.co.jp/
・事業内容: 化粧品事業、ファッション事業、医薬品事業、不動産事業等を行うグループ会社の経営管理及びこれに付帯する業務
・基準期: 2009/12
・市 場: 東証(所属未定)
・主幹事証券: 野村
・監査法人: 新日本
・証券代行: 三菱UFJ
・印刷会社: 宝印刷
・想定発行価格 1,800
・上場時株数 57,284,039
・想定発行価格ベース時価総額(百万円): 103,111

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