09年IPOの各種統計データ(第3回 監査法人別上場会社数)
監査法人別の09年上場会社数です。
【全体】
監査法人 | 09年 | 08年 | 07年 |
トーマツ | 8社 | 18社 | 28社 |
新日本 | 4社 | 17社 | 37社 |
あずさ | 6社 | 11社 | 35社 |
桜友共同事務所 | 1社 | - | - |
三優 | - | 1社 | - |
優成 | - | 1社 | 3社 |
ハイビスカス | - | 1社 | - |
あらた | - | - | 6社 |
太陽ASG | - | - | 4社 |
明和 | - | - | 1社 |
霞ヶ関 | - | - | 1社 |
創研合同 | - | - | 2社 |
東陽 | - | - | 1社 |
アスカ | - | - | 1社 |
つばき | - | - | 1社 |
よつば綜合事務所 | - | - | 1社 |
合計 | 19社 | 49社 | 121社 |
【東証本則(一部・二部)】
監査法人 | 09年 | 08年 | 07年 |
あずさ | 4社 | - | 1社 |
トーマツ | 1社 | 4社 | 3社 |
新日本 | 1社 | 3社 | 4社 |
あらた | - | - | 5社 |
合計 | 6社 | 7社 | 13社 |
【ジャスダック】
監査法人 | 09年 | 08年 | 07年 |
新日本 | 3社 | 5社 | 19社 |
トーマツ | 2社 | 6社 | 9社 |
あずさ | 1社 | 7社 | 12社 |
太陽ASG | - | - | 4社 |
あらた | - | - | 1社 |
明和 | - | - | 1社 |
合計 | 6社 | 18社 | 46社 |
【マザーズ】
監査法人 | 09年 | 08年 | 07年 |
トーマツ | 2社 | 4社 | 4社 |
あずさ | 1社 | 3社 | 13社 |
桜友共同事務所 | 1社 | - | - |
新日本 | - | 5社 | 3社 |
霞ヶ関 | - | - | 1社 |
創研合同 | - | - | 1社 |
優成 | - | - | 1社 |
合計 | 4社 | 12社 | 23社 |
【ヘラクレス】
監査法人 | 09年 | 08年 | 07年 |
トーマツ | 1社 | 3社 | 8社 |
新日本 | - | 4社 | 7社 |
あずさ | - | 1社 | 8社 |
優成 | - | 1社 | 1社 |
東陽 | - | - | 1社 |
合計 | 1社 | 9社 | 25社 |
【ジャスダックNEO】
監査法人 | 09年 | 08年 | 07年 |
トーマツ | 2社 | 1社 | 2社 |
新日本 | - | - | 1社 |
合計 | 2社 | 1社 | 3社 |
(コメント)
・全体において、昨年同様に、大手3法人(新日本、トーマツ、あずさ)でほぼ独占
(07年 104社/121社 83% → 08年 46社/49社 94% → 09年 18社/19社 95%)
・NEOは、トーマツの独壇場(07年~09年の全6社のうち、5社がトーマツ)
・大手監査法人以外の唯一は、桜共共同事務所(エフオーアイ、マザーズ)
(注意事項)
上記数値は、私が手作業で集計したものですので間違っているかもしれません。
(間違いのご指摘あればお願いします)
次回は証券代行(信託銀行)別の上場会社数の予定です。
会計士試験 合格しても就職が・・・・
事前からの噂どおり、合格者数は激減です。
(合格者数 2,229人(対前年比1,396人(38.5%)減)、合格率10.5%)
公認会計士試験の合格発表の概要について(金融庁HP)
http://www.fsa.go.jp/cpaaob/kouninkaikeishi-shiken/ronbungoukaku_21a.html
どの大手監査法人も採用を絞っており、1,000名程度が就職できないとも言われています。
合格者の方は、試験に合格した喜びもつかの間で大変な思いをされているようです(お気の毒です・・・)。
【参考過去記事】
会計士試験合格者の就職難に金融庁も必死?(09/10/03)
会計士試験合格者急増で会計士協会が悲鳴(?)(09/04/09)
テーマ : 会計・税務 / 税理士 - ジャンル : ビジネス
09年IPOの各種統計データ(第2回 主幹事証券会社別上場会社数)
主幹事証券別の09年上場会社数です。
【全体】
主幹事証券 | 09年 | 08年 | 07年 |
野村 | 7社 | 14社 | 35社 |
三菱UFJ | 5社 | 4社 | 9社 |
みずほインベスターズ | 3社 | 7社 | 10社 |
大和SMBC | 2社 | 10社 | 28社 |
みずほ(※) | 2社 | 7社 | 12社 |
日興シティグループ | - | 2社 | 7社 |
東海東京 | - | 2社 | 2社 |
SMBCフレンド | - | 1社 | 2社 |
高木 | - | 1社 | - |
ディー・ブレイン | - | 1社 | 2社 |
いちよし | - | - | 3社 |
岡三 | - | - | 2社 |
イー・トレード | - | - | 2社 |
東洋 | - | - | 2社 |
オリックス | - | - | 1社 |
エイチ・エス | - | - | 1社 |
インヴァスト | - | - | 1社 |
IPO | - | - | 1社 |
そしあす | - | - | 1社 |
合計 | 19社 | 49社 | 121社 |
(※: 新みずほ証券(新光証券+みずほ証券、09年合併)で集計)
【東証本則(一部・二部)】
主幹事証券 | 09年 | 08年 | 07年 |
野村 | 2社 | 4社 | 8社 |
三菱UFJ | 2社 | - | - |
大和SMBC | 1社 | 2社 | 3社 |
みずほ | 1社 | - | - |
みずほインベスターズ | - | 1社 | - |
日興シティグループ | - | - | 2社 |
合計 | 6社 | 7社 | 11社 |
【ジャスダック】
主幹事証券 | 09年 | 08年 | 07年 |
三菱UFJ | 2社 | - | 4社 |
みずほインベスターズ | 2社 | 3社 | 1社 |
野村 | 1社 | 5社 | 15社 |
大和SMBC | 1社 | 6社 | 18社 |
新光 | - | 2社 | 3社 |
日興シティグループ | - | 1社 | 1社 |
みすほ | - | 1社 | 2社 |
いちよし | - | - | 1社 |
東海東京 | - | - | 1社 |
合計 | 6社 | 18社 | 46社 |
【マザーズ】
主幹事証券 | 09年 | 08年 | 07年 |
野村 | 2社 | 5社 | 6社 |
みずほ | 1社 | 3社 | 6社 |
三菱UFJ | 1社 | 1社 | 1社 |
大和SMBC | - | 2社 | 3社 |
日興シティグループ | - | 1社 | 2社 |
みずほインベスターズ | - | - | 2社 |
岡三 | - | - | 2社 |
みずほ | - | - | 1社 |
東海東京 | - | - | 1社 |
オリックス | - | - | 1社 |
合計 | 4社 | 12社 | 23社 |
【ヘラクレス】
主幹事証券 | 09年 | 08年 | 07年 |
野村 | 1社 | - | 3社 |
三菱UFJ | - | 2社 | 3社 |
みずほインベスターズ | - | 3社 | 5社 |
新光 | - | 1社 | 3社 |
東海東京 | - | 1社 | - |
SMBCフレンド | - | 1社 | 2社 |
高木 | - | 1社 | - |
大和SMBC | - | - | 3社 |
日興シティグループ | - | - | 2社 |
いちよし | - | - | 2社 |
イー・トレード | - | - | 2社 |
合計 | 1社 | 9社 | 25社 |
【ジャスダックNEO】
主幹事証券 | 09年 | 08年 | 07年 |
野村 | 1社 | - | 2社 |
みずほ | 1社 | - | - |
三菱UFJ | - | 1社 | - |
大和SMBC | - | - | 1社 |
合計 | 2社 | 1社 | 3社 |
(コメント)
・全体のIPO社数が半減の中、三菱UFJ証券が会社数を増加
・上位5社(野村、三菱UFJ、みずほインベスターズ、大和SMBC、みずほ)で完全独占状態。
(参考08年記事:上位5社(野村、大和SMBC、みずほインベスターズ、三菱UFJ、新光(※))の占有率が上昇 07年 91社/121社 =75% 、 08年 41社/49社 =84% ← ※ みずほ証券と新光証券の合併は未考慮)
(注意事項)
上記数値は、私が手作業で集計したものですので間違っているかもしれません。
(間違いのご指摘あればお願いします)
次回は監査法人別の上場会社数の予定です。
09年IPOの各種統計データ(第1回 市場別上場会社数)
09年(暦年ベース)の新規上場は全て出揃ったと思います(承認ベース)。
19社が上場です(予定含む)。
07年:121社 → 08年:49社(前年比 59.5%減) → 09年:19社(前年比 61.2%減)
と、2年連続で前年比で約6割減と、とてもとてもお寒い状況です。。。。。
(さすがに来年はもう6割減ではないでしょう・・・・・)
昨年に引き続いて、今回からしばらく、
市場別、主幹事証券会社別、監査法人別などの、いくつかの切り口で
09年の新規上場を振り返りたいと思います。
【参考過去記事:08年IPOの各種統計データ(第1回 市場別上場会社数) (08/11/20)】
ということで
市場別の新規上場会社数です。
市 場 | 09年 | 08年 | 07年 |
東証一部 | 1社(※) | 2社 | 6社 |
東証二部 | 5社 | 5社 | 7社 |
ジャスダック | 6社 | 18社 | 46社 |
マザーズ(東証) | 4社 | 12社 | 23社 |
ヘラクレス(大証) | 1社 | 9社 | 25社 |
ジャスダックNEO | 2社 | 1社 | 3社 |
セントレックス(名証) | - | 1社 | 2社 |
アンビシャス(札証) | - | 1社 | 5社 |
Qボード(福証) | - | - | 2社 |
名証二部 | - | 1社 | |
福証 | - | - | 1社 |
合計 | 19社 | 49社 | 121社 |
※:12/17上場予定の 日本海洋掘削は所属未定ですが、暫定的に東証一部でカウント
( コメント )
上場会社数は07年:121社→08年:49社→09年:19社と超激減です。
地方取引所は閉店状態です。
(注意事項)
上記数値は、私が手作業で集計したものですので間違っているかもしれません。
(間違いのご指摘あればお願いします)
次回は主幹事証券別の上場会社数の予定です。
一建設
会社名: 一建設
URL : http://www.hajime-kensetsu.co.jp/
・事業内容: 戸建分譲、マンション分譲、土地分譲、請負工事及びその他付随業務
・基準期: 2009/01
・市 場: JQ
・主幹事証券: 三菱UFJ
・監査法人: 新日本有限責任
・証券代行: 三菱UFJ
・印刷会社: プロネクサス
・想定発行価格 2,300
・上場時株数 28,562,280
・想定発行価格ベース時価総額(百万円): 65,693
ひと言コメント:09年の最大級IPO(想定発行価格ベース時価総額で)
事業等のリスクは、下の「続きを読む」で
ヤーマン
会社名: ヤーマン
URL : http://www.ya-man.com/
・事業内容: 家庭用美容健康機器の研究・開発、製造及び仕入販売、化粧品の仕入販売、生活雑貨等の仕入販売並びに先端電子機器の輸入販売
・基準期: 2009/04
・市 場: JQ
・主幹事証券: 三菱UFJ
・監査法人: あずさ
・証券代行: 中央三井
・印刷会社: 宝印刷
・想定発行価格 3,700
・上場時株数 2,917,444
・想定発行価格ベース時価総額(百万円): 10,795
ひと言コメント: 主力商品は、「プラチナゲルマローラー」
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来年のIPO 「40社は期待できる」 (ジャスダック松本社長)
「記者会見(要旨)」(09年11月17日)
http://www.jasdaq.co.jp/data/kaiken_youshi211117.pdf
「国内IPOの推移はどのようになると考えますか。何をすべきと考えますか。」という記者からの質問に、松本 ジャスダック社長がコメントしています(3ページ)。
以下一部を抜粋です(下線は私が付しました)。
|
期待を(たっぷり?)込めてのご発言かと思いますが、さすがにIPO超氷河時代が少しだけ和らぐのでしょうか(40社でも氷河時代ですが・・・・)。
大証、ジャスダックも「独立役員を」 (上場制度の見直し)
先日、東証の制度改正を記事(過去記事:東証が求める「独立役員」とは?(09/11/06)) にしましたが、
ほぼ同様の制度改正を、大証とジャスダックが公表しています。
・大証:コーポレート・ガバナンスの充実に向けた対応等に係る上場制度の見直しについて(案)
http://www.ose.or.jp/frame.html?rules/pc/091117a.html
・ジャスダック:コーポレート・ガバナンスの充実に向けた対応等に係る上場制度の見直しについて(定例記者会見)
http://www.jasdaq.co.jp/data/kaiken_shiryou211117.pdf
「希釈化が大きい第三者割当増資」に関する規制などの制度改正に加え、両市場とも「独立役員」を求めることとしています。
「独立役員」の定義ですが、
社外取締役又は社外監査役の中から,一般株主と利益相反が生じるおそれのない者
ということで、この表現は、東証が求める「独立役員」と一字一句一致していました。
ということで、
東証に限らず、上場会社は社外取締役又は社外監査役の中から「独立役員」を選任し、取引所への届出や開示が必要になります。
ジャスダックのHPに松本社長の記者会見(要旨)が出ており、ジャスダック上場企業の現時点の状況が語られていますので紹介しておきます。
現状、手前どもの上場会社890社ございますが、委員会設置会社が8社、社外取締役の独立性のある会社が13社、社外監査役の独立性のある会社が763社、合計784社は既に対応済みでございます。残り106社が、対応が必要となりますが、その中で社外監査役も社外取締役も未確保の会社が19社ございます。早期に今回の制度改正に関する啓もうと対応要請を必要とすると考えております。 |
対応が必要なのはジャスダック上場企業のうち約1割とのことです。
ユビキタスエナジー 上場体験談(ジャスダックHP)
2009年03月13日にジャスダック上場した株式会社ユビキタスエナジー
(専務取締役管理本部長 小野 裕章 氏)の上場体験談がジャスダックのHPに掲載されています。
(メールマガジン「JASDAQ IPO WAVE」としても配信されています)
JASDAQ上場を達成した会社の体験談 株式会社ユビキタスエナジー 専務取締役管理本部長 小野 裕章 殿
http://www.jasdaq.co.jp/list/taiken/taiken3150.jsp
詳細は、原文を直接お読み頂ければと思いますが、「取引所審査対応」の部分のみ引用してご紹介します(下線は私が付しました)。
2008年冬にジャスダック証券取引所に申請を行いました。証券引受審査同様に書面、実査、面談を行いましたが、短期間のうちに全ての要望に応えなければならないので、証券会社の方々はもとより、外部専門家、弁護士事務所などのステークホルダーとの信頼関係を構築しておくことが非常に重要なことだと思います。 2000年ごろからのITバブル崩壊、新興企業の不祥事、倒産、上場直後の業績下方修正の問題など、IPOの環境は激変していましたので、コンプライアンス、法令遵守はもとより、成長性、将来性を理解してもらうためには少しの油断も禁物です。場合によっては、専門家のリーガルオピニオンを提示することも必要です。 実査や面談では全て私が立会いましたが、上場に向けてのこれまでの努力の集大成が私の肩にかかっているという緊張感が相当なストレスとなりました。 取引所審査に対応するための限られた時間軸のなかでの大変な作業の中でも、上場後に売買システムに表示するための当社の略称を決めたり、上場承認公表に必要な事業概要の作成などで上場後をイメージでき、士気が高揚するような、手ごたえを感じる局面もわずかではありますが、ありました。 |
多くの関係者との信頼関係を構築しておくことの大切さが強調されています。
(参考過去記事) 応援団とうまくコミュニケーションをとること (09/02/13)
それと、IPO準備の責任者としての「緊張感」は相当なものだったとのことです。
上場準備中の会社の方には、 他社分も含めて体験談を一読されることをオススメいたします。
(ジャスダック以外の市場が想定市場の会社さんでも)
ジャスダック証券取引所は、精力的に上場体験談を公開・更新されておりとても良い取組みだと思います。
(その他の取引所はこのような取組みはほぼ皆無でしょうか。ヘラクレスが頻度は少ないですがメールマガジンで体験談を配信している程度かと思います。)
ジャスダック証券取引所 「上場を達成した会社の体験談」
http://www.jasdaq.co.jp/list/list_40.jsp
日本海洋掘削
会社名: 日本海洋掘削
URL : http://www.jdc.co.jp/
・事業内容: 石油・天然ガスの探鉱・開発に関する海洋坑井掘削及び海洋掘削技術を応用したエンジニアリングサービス
・基準期: 2009/03
・市 場: 東証(未定)
・主幹事証券: 三菱UFJ
・監査法人: あずさ
・証券代行: 三菱UFJ
・印刷会社: プロネクサス
・想定発行価格 3,650
・上場時株数 17,800,000
・想定発行価格ベース時価総額(百万円): 64,970
事業等のリスクは、下の「続きを読む」で