ディスクロージャー実務検定
日経新聞(7/29)朝刊に、
『企業情報開示 初の検定実施 NPOが経理担当者向け 11月、専門性向上に一役』という見出しで、
ディスクロージャー実務検定 が行われる旨の記事が出ていました。
特定非営利活動法人(NPO法人) ディスクロージャー実務検定協会
検定では退職給付債務の算出方法や減損会計の注記の仕方など、有報を作成するためにかかせない実務問題を記入式で出題。合格者には「ディスクロージャー事務士」の資格を与える。
とのことです。
有報作成の実務知識の底上げを狙うという趣旨については大賛同です。
が、ディスクロージャー能力を客観的に測定するというのもとても難しいことと思います。
本試験の有用性・実効性についてはとりあえず現状ノーコメントとしたいと思います(まだ始まってもいませんので)。
「特定非営利法人(NPO法人)」ということで、一見オフィシャルな資格のようにも見えますが(※ この最近は、漢検事件もあり、「NPO法人」といっても必ずしもオフィシャルなものではないという見方もありますが・・・・)、しっかり運営母体企業が存在しております。
(ご関心あるかたは、同協会の所在地(住所)や新聞記事に出てくる専務理事のお名前などでお調べ下さい)
本検定の公式テキストが発売されています。
ディスクロージャー経理実務検定 公式テキスト・問題集
上記のリンクから公式テキストの紹介を見て頂くと面白いのは、
「おすすめポイント」として、
公認会計士と簿記2級の間に位置するこの経理担当者向けの新しい検定は、転職などでも有利な資格!
と書かれています。
「会計士と、簿記2級の間」という位置づけは、?????です(どなたか説明してください)。
あと、こちらの検定も関心ある方は是非どうぞ(こちらも運営母体企業あり)
日本IPO実務検定協会(一般社団法人)
・過去記事:IPO実務検定 (08/12/28)
・過去記事:IPO実務検定(続き) (08/12/28)
『企業情報開示 初の検定実施 NPOが経理担当者向け 11月、専門性向上に一役』という見出しで、
ディスクロージャー実務検定 が行われる旨の記事が出ていました。
特定非営利活動法人(NPO法人) ディスクロージャー実務検定協会
検定では退職給付債務の算出方法や減損会計の注記の仕方など、有報を作成するためにかかせない実務問題を記入式で出題。合格者には「ディスクロージャー事務士」の資格を与える。
とのことです。
有報作成の実務知識の底上げを狙うという趣旨については大賛同です。
が、ディスクロージャー能力を客観的に測定するというのもとても難しいことと思います。
本試験の有用性・実効性についてはとりあえず現状ノーコメントとしたいと思います(まだ始まってもいませんので)。
「特定非営利法人(NPO法人)」ということで、一見オフィシャルな資格のようにも見えますが(※ この最近は、漢検事件もあり、「NPO法人」といっても必ずしもオフィシャルなものではないという見方もありますが・・・・)、しっかり運営母体企業が存在しております。
(ご関心あるかたは、同協会の所在地(住所)や新聞記事に出てくる専務理事のお名前などでお調べ下さい)
本検定の公式テキストが発売されています。
ディスクロージャー経理実務検定 公式テキスト・問題集
上記のリンクから公式テキストの紹介を見て頂くと面白いのは、
「おすすめポイント」として、
公認会計士と簿記2級の間に位置するこの経理担当者向けの新しい検定は、転職などでも有利な資格!
と書かれています。
「会計士と、簿記2級の間」という位置づけは、?????です(どなたか説明してください)。
あと、こちらの検定も関心ある方は是非どうぞ(こちらも運営母体企業あり)
日本IPO実務検定協会(一般社団法人)
・過去記事:IPO実務検定 (08/12/28)
・過去記事:IPO実務検定(続き) (08/12/28)
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テーマ : 会計・税務 / 税理士 - ジャンル : ビジネス
ブログ広告を非表示にしました
お気づきの(気になっていた)方もおられたと思いますが、
4月から当ブログのトップ記事の下部に、広告が自動表示されていました(いつの間にか)。
勝手にキーワードから関連性のある広告が表示されており、「設定も何も変えていないのに何故だろう」と思っていましたが、原因が判明しました。
【ブログ】アカマイの高速コンテンツ配信システム導入と広告表示について
運営側が、機能増強(高速化)のための費用捻出のために、広告設置をしたという台所事情のようです。
が、本ブログ開始当初に、私がいくつかの無料ブログサービスから、この「FC2」を選んだ理由のひとつに、「余計な広告表示がない」というのもありましたので、残念なことだと思いました(読者が求めていないような広告表示などはいらないと思っていますので)。
と落胆しかけたところだったのですが、アカマイという高速表示機能を不使用にすれば、広告が勝手に表示されることはなくなるということが判明しました、ので設定を変更して、広告非表示としました。
ということで、現在は広告表示は出なくなっております。
広告掲載もせずに、完全無料で当ブログのような情報発信ができるというのはユーザー側からはとても有難いサービスではあるのですが、運営側のお立場からするとブログの維持・運営費用がばかにできないものとなってきているということなのかと思います。
今回は何とか乗り越えましたが、もし今後、無料ブログゆえの不安定さのようなものがあるのであれば、ブログの引越しなども考えなければいけないかもしれません・・・・・
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勝手にキーワードから関連性のある広告が表示されており、「設定も何も変えていないのに何故だろう」と思っていましたが、原因が判明しました。
【ブログ】アカマイの高速コンテンツ配信システム導入と広告表示について
運営側が、機能増強(高速化)のための費用捻出のために、広告設置をしたという台所事情のようです。
が、本ブログ開始当初に、私がいくつかの無料ブログサービスから、この「FC2」を選んだ理由のひとつに、「余計な広告表示がない」というのもありましたので、残念なことだと思いました(読者が求めていないような広告表示などはいらないと思っていますので)。
と落胆しかけたところだったのですが、アカマイという高速表示機能を不使用にすれば、広告が勝手に表示されることはなくなるということが判明しました、ので設定を変更して、広告非表示としました。
ということで、現在は広告表示は出なくなっております。
広告掲載もせずに、完全無料で当ブログのような情報発信ができるというのはユーザー側からはとても有難いサービスではあるのですが、運営側のお立場からするとブログの維持・運営費用がばかにできないものとなってきているということなのかと思います。
今回は何とか乗り越えましたが、もし今後、無料ブログゆえの不安定さのようなものがあるのであれば、ブログの引越しなども考えなければいけないかもしれません・・・・・
paperboy&co.上場体験談(ジャスダックHP)
2008年11月7日にジャスダック上場した株式会社paperboy&co.代表取締役CCO 家入氏、代表取締役社長 佐藤氏)の上場体験談がジャスダックのHPに掲載されています。
(メールマガジン「JASDAQ IPO WAVE」としても配信されています)
JASDAQ上場を達成した会社の体験談 株式会社paperboy&co.
http://www.jasdaq.co.jp/list/taiken/taiken3633.jsp
以下、一部のみ引用です(注:下線は私が付しました)。
これは、上場準備をしている(もしくはこれからする)会社さん向けの素晴らしいメッセージだと思います。
なお、詳細は体験談本文をお読み頂きたいところですが、2007年に、ジャスダックではない市場への上場(「Ⅱの部」が不要な市場)に向けて証券審査が開始したものの、社内体制整備が出来ていない状況だったために審査がストップし、上場時期が延期となり、その後の再チャレンジにあたって市場をジャスダックに変更したというようなちょっと恥ずかしいようなことまで語られています。
IPOプロジェクトリーダーの離脱(退職)や、プロジェクト体制の再編(人材の採用・プロジェクトメンバー増員)を経て、ストップした審査の失敗・反省を踏まえて、謙虚に再チャレンジしたとのことです。
あと、以下の記述については触れておきたいと思います。
ここでいう、「上場申請書類」は、文脈からは、いわゆる「Ⅱの部(ジャスダック版)」を指しています。
が、一般論として「Ⅱの部」は1ヶ月でできるものではありません(ここだけは誤解しないで頂きたいと思います)。
「Ⅱの部」の作成に要する時間は、その会社の事業規模・業種・業態などによってケースバイケースであり一概には語れませんが、同社が1ヶ月で出来たいうのは、「強い気持ちがあった」というようにかなり頑張ったこともあるのでしょうが、その前にすでに(NGとなったものの)証券審査を受けていたことが極めて大きいと考えます。
(「Ⅱの部」がない新興市場であっても、それに近いような資料作成が求められたり、質問書・回答書のやりとりで同じようなことが確認されるケースがありますので)
私も現在、複数の担当会社(コンサル先)で「Ⅱの部」作成に関与しておりますが、とてもとても1ヶ月では仕上がりません。「Ⅰの部」や「Ⅱの部」を作成しはじめると、現状をありのままに記載・説明すればよいというものばかりではなく、業務の中身など(場合によっては決算内容まで)改善・修正が必要なことが明らかになってくること(上場審査で改善を求められそうな事項の顕在化)も良くあります。そのため、私は、上場準備における「Ⅰの部」、「Ⅱの部」の作成は、会社が上場企業になるに向けての経営管理体制の改善プロセスの一部でもあると考えています。
上場準備や申請書類作成は、とても大変な作業ですが、課題をひとつひとつ愚直に解決していくことが、paperboy&co.佐藤氏が言われている『上場には「近道」や「正解」はない』、『関係者の指導にも一つ一つ耳を傾けないといけません』、『企業だけでなく個人の成長につながる』ということなのではないかと思います。
上場準備中の会社の方には、 他社分も含めて体験談を一読されることをオススメいたします。
(ジャスダック以外の市場が想定市場の会社さんでも)
ジャスダック証券取引所は、精力的に上場体験談を公開・更新されておりとても良い取組みだと思います。
(その他の取引所はこのような取組みはほぼ皆無でしょうか。ヘラクレスが頻度は少ないですがメールマガジンで体験談を配信している程度かと思います。)
ジャスダック証券取引所 「上場を達成した会社の体験談」
http://www.jasdaq.co.jp/list/list_40.jsp
(メールマガジン「JASDAQ IPO WAVE」としても配信されています)
JASDAQ上場を達成した会社の体験談 株式会社paperboy&co.
http://www.jasdaq.co.jp/list/taiken/taiken3633.jsp
以下、一部のみ引用です(注:下線は私が付しました)。
これから上場を目指すみなさんへ(佐藤氏) 上場準備と上場を経験してみて、私からいえることは、上場には「近道」や「正解」はないということです。実は、楽に考えていましたが、上場は全然楽ではありません。主幹事証券やまわりの関係者の指導にも一つ一つ耳を傾けないといけませんし、取引所や主幹事証券もその先にいる投資家の保護を前提とした考え方を持っています。上場さえすれば投資家が株式を買ってくれる、そんな時代はとっくに終わっています。これからは、新しい時代の「上場」の準備、「新しく投資家を迎えること」に対する心構え、考え方が必要です。そして、それらをクリアし、晴れて上場できても気持ちを緩めると、ステークホルダーに迷惑を掛けることになりかねません。会社の永続につなげるにためには、ちゃんとした上場準備が必要だと思います。 皆さんもたくさんの大変なことがあると思いますが、あきらめないで誠実にやっていってほしいと考えています。そして上場準備を進め上場を達成することで、企業だけでなく個人の成長につながると思っています。 |
これは、上場準備をしている(もしくはこれからする)会社さん向けの素晴らしいメッセージだと思います。
なお、詳細は体験談本文をお読み頂きたいところですが、2007年に、ジャスダックではない市場への上場(「Ⅱの部」が不要な市場)に向けて証券審査が開始したものの、社内体制整備が出来ていない状況だったために審査がストップし、上場時期が延期となり、その後の再チャレンジにあたって市場をジャスダックに変更したというようなちょっと恥ずかしいようなことまで語られています。
IPOプロジェクトリーダーの離脱(退職)や、プロジェクト体制の再編(人材の採用・プロジェクトメンバー増員)を経て、ストップした審査の失敗・反省を踏まえて、謙虚に再チャレンジしたとのことです。
あと、以下の記述については触れておきたいと思います。
上場申請書類は何とか1か月で作成しました。上場時期のリミットを2008年中としていたので、年末までに上場したいという強い気持ちがあったこと、それまでの主幹事証券とのやり取りの資料を上場申請書類に転用できたことなどで、1か月で完成させることができました。提出物に対する社内での二重三重のチェック体制などが功を奏したのだと思います。。 |
ここでいう、「上場申請書類」は、文脈からは、いわゆる「Ⅱの部(ジャスダック版)」を指しています。
が、一般論として「Ⅱの部」は1ヶ月でできるものではありません(ここだけは誤解しないで頂きたいと思います)。
「Ⅱの部」の作成に要する時間は、その会社の事業規模・業種・業態などによってケースバイケースであり一概には語れませんが、同社が1ヶ月で出来たいうのは、「強い気持ちがあった」というようにかなり頑張ったこともあるのでしょうが、その前にすでに(NGとなったものの)証券審査を受けていたことが極めて大きいと考えます。
(「Ⅱの部」がない新興市場であっても、それに近いような資料作成が求められたり、質問書・回答書のやりとりで同じようなことが確認されるケースがありますので)
私も現在、複数の担当会社(コンサル先)で「Ⅱの部」作成に関与しておりますが、とてもとても1ヶ月では仕上がりません。「Ⅰの部」や「Ⅱの部」を作成しはじめると、現状をありのままに記載・説明すればよいというものばかりではなく、業務の中身など(場合によっては決算内容まで)改善・修正が必要なことが明らかになってくること(上場審査で改善を求められそうな事項の顕在化)も良くあります。そのため、私は、上場準備における「Ⅰの部」、「Ⅱの部」の作成は、会社が上場企業になるに向けての経営管理体制の改善プロセスの一部でもあると考えています。
上場準備や申請書類作成は、とても大変な作業ですが、課題をひとつひとつ愚直に解決していくことが、paperboy&co.佐藤氏が言われている『上場には「近道」や「正解」はない』、『関係者の指導にも一つ一つ耳を傾けないといけません』、『企業だけでなく個人の成長につながる』ということなのではないかと思います。
上場準備中の会社の方には、 他社分も含めて体験談を一読されることをオススメいたします。
(ジャスダック以外の市場が想定市場の会社さんでも)
ジャスダック証券取引所は、精力的に上場体験談を公開・更新されておりとても良い取組みだと思います。
(その他の取引所はこのような取組みはほぼ皆無でしょうか。ヘラクレスが頻度は少ないですがメールマガジンで体験談を配信している程度かと思います。)
ジャスダック証券取引所 「上場を達成した会社の体験談」
http://www.jasdaq.co.jp/list/list_40.jsp
クックパッドは大人気
17日にマザーズ上場したクックパッドが、人気沸騰中です。
初日は、買い注文が殺到し、1万9100円(公開価格は9500円)まで気配を切り上げたものの、初値は付きませんでした。
時価総額は、公開価格ベースで124億円、初値は250億円を超えるということになります。
「IPOしてもいい株価がつかない(資金調達額が少ない等)」が、昨今のIPO低迷の理由のひとつでしたので、IPOに投資家が戻ってきた(購入意欲が高まってきた)ことは、IPO業界全体にとって明るいニュースといえそうです。
ただ、2万円近い株価というのは、過熱しすぎとも見えます。
同社の企業規模は、
・09年4月期(実績):売上高 1,083百万円、経常利益 412百万円、当期利益 239百万円
・10年4月期(計画):売上高 1,814百万円、経常利益 612百万円、当期利益 355百万円
です。
高い成長性期待で人気化しているのでしょうが、この高株価を維持していくことは難しいようにも思えます。
【現在の気配値 「約2万円」について】
・売買単位が100株ですので、同社株式の取得には最低200万円必要ということになります。
が、東証では、「投資単位の水準が5万円以上50万円未満」を求めていますので、どこかのタイミングでは分割が行われるのだろうと思われます。
・売出し人の2名にロックアップがかかっていますが、株価が発行価格の2倍以上となった場合には、ロックアップが外れます(目論見書 P10【募集又は売出しに関する特別記載事項】)
クックパッドに続くIPOが全くないというのが困りものです。
(前後にIPOが殆どないというのが、クックパッド人気化のひとつの理由にもなっているようですが)
下期にもう少し状況が好転することを期待したいと思います・・・・・・・
(参考過去記事)
クックパッド (09/06/16)
読書録)600万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス (09/07/15)
初日は、買い注文が殺到し、1万9100円(公開価格は9500円)まで気配を切り上げたものの、初値は付きませんでした。
時価総額は、公開価格ベースで124億円、初値は250億円を超えるということになります。
「IPOしてもいい株価がつかない(資金調達額が少ない等)」が、昨今のIPO低迷の理由のひとつでしたので、IPOに投資家が戻ってきた(購入意欲が高まってきた)ことは、IPO業界全体にとって明るいニュースといえそうです。
ただ、2万円近い株価というのは、過熱しすぎとも見えます。
同社の企業規模は、
・09年4月期(実績):売上高 1,083百万円、経常利益 412百万円、当期利益 239百万円
・10年4月期(計画):売上高 1,814百万円、経常利益 612百万円、当期利益 355百万円
です。
高い成長性期待で人気化しているのでしょうが、この高株価を維持していくことは難しいようにも思えます。
【現在の気配値 「約2万円」について】
・売買単位が100株ですので、同社株式の取得には最低200万円必要ということになります。
が、東証では、「投資単位の水準が5万円以上50万円未満」を求めていますので、どこかのタイミングでは分割が行われるのだろうと思われます。
・売出し人の2名にロックアップがかかっていますが、株価が発行価格の2倍以上となった場合には、ロックアップが外れます(目論見書 P10【募集又は売出しに関する特別記載事項】)
クックパッドに続くIPOが全くないというのが困りものです。
(前後にIPOが殆どないというのが、クックパッド人気化のひとつの理由にもなっているようですが)
下期にもう少し状況が好転することを期待したいと思います・・・・・・・
(参考過去記事)
クックパッド (09/06/16)
読書録)600万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス (09/07/15)
読書録)俺は中小企業のオヤジ
スズキの社長(兼会長)の鈴木修氏の著書です。
以前、TV番組「カンブリア宮殿」で同氏が出演したときに、凄い経営者だなぁと感じていたため同書を読んでみました(これが初めての著書だそうです)。
創業2代目社長の娘婿であり、同氏は創業家の人物ではありません。
が、スズキがここまでの企業になったのは、同氏によるものがかなり大きいことが本書を読んで改めてわかります。
「現場にこだわること」、「強いリーダーシップが必要なこと」を教えられる一冊です。
69歳という年齢で、ここまでエネルギッシュなのも凄いと思います(世の中の「リタイアされている69歳」とは別次元のバイタリティを感じます)。
本書の終盤では、全ての経営者が避けられない悩みである「後継者選び」が出てきます。
同氏は、30年にわたって社長・会長として会社を引っ張ってきました。
この後を継ぐのは並大抵の人にはできないのではないでしょうか。
同氏が、「この人物ならスズキの社長ができる」と後継者として確信した人物が亡くなってしまったというような話も出てきます。
かなり売れているベストセラー書です。
とても読み易く書かれていますので、関心ある方はどうぞ。
読書録)600万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス
明後日(17日)、マザーズ上場をするクックパッドに関する書籍です。
同社の創業者である佐野氏が、
「毎日の料理を楽しみにすることで、心からの笑顔を増やす」の理念をひたすら貫き、
ウェブサイトのレスポンス向上、画面の配置などなど、女性ユーザーの使い易さを向上させ続けてきたことが、同社がここまで成功・躍進してきた原動力ということがよくわかりました。
資金力がない時代に、これ以上アクセスが増えるとシステムがダウンしてしまうので、あえて「検索サイトに上位表示されないよう」細工をするといったことまでやっていたとのこと。
佐野氏のまわりに、ITや広告などの精鋭(スペシャリスト)が集結して、ここまでの超人気サイトが出来上がったということがわかります。
短い時間で読めますので、経営に興味がある「クックパッドユーザー」の方や、投資対象としてクックパッド株式に興味のある方などは是非お読み下さい。
(参考過去記事)
クックパッド (09/06/16)
同社の創業者である佐野氏が、
「毎日の料理を楽しみにすることで、心からの笑顔を増やす」の理念をひたすら貫き、
ウェブサイトのレスポンス向上、画面の配置などなど、女性ユーザーの使い易さを向上させ続けてきたことが、同社がここまで成功・躍進してきた原動力ということがよくわかりました。
資金力がない時代に、これ以上アクセスが増えるとシステムがダウンしてしまうので、あえて「検索サイトに上位表示されないよう」細工をするといったことまでやっていたとのこと。
佐野氏のまわりに、ITや広告などの精鋭(スペシャリスト)が集結して、ここまでの超人気サイトが出来上がったということがわかります。
短い時間で読めますので、経営に興味がある「クックパッドユーザー」の方や、投資対象としてクックパッド株式に興味のある方などは是非お読み下さい。
(参考過去記事)
クックパッド (09/06/16)
「今は上場にメリット少ない」
12日の日経(朝刊)の「人こと」のコーナーに、今年MBOによって非公開化した日本ジャンボーの高橋会長の談話が出ていました。
(同社は09年1月にジャスダック上場を廃止)
以下、記事より引用です。
・「大企業ならいざ知らず、年商200億円の当社規模で上場している意味はない」 ・「当社にとっては内部統制報告制度「J-SOX法」の規制が厳しすぎ、社内制度の整備やコンサルタントへの対応に追われて仕事にならなかった。上場維持コストも重かった」 ・新卒採用のためには上場が有利との意見には「就職先は待遇や仕事内容で選ぶもの。関係がない」 ・「資金調達でも今の市場環境では上場にメリットは少ない。利益を出して返せるなら、銀行から借りた方がずっと良い」 |
「つい先日まで実際に上場していた会社さん(経営者)」のコメントですので、考えさせられるものがあります。
(「上場を断念した会社さん」が、上場したくてもしたくても出来ないので、「上場してもメリットない(ので上場をやめた)」ということを言われるケースもあるようですので)
それにしても、「J-SOXが厳しすぎ・・・」はいかがなものでしょうか。
もし、「J-SOX」が重たい負担となり、その結果として、「市場から退出していく企業」、「上場を目指すのを止める企業」が多数生まれてしまった場合、「本当にそれでよかったの?」ということにならないでしょうか。
同社(日本ジャンボー)は、一度も「内部統制報告書」を出すことなく上場廃止の道を選んだわけですが、先日出揃った3月決算会社のJ-SOX初年度の状況(=「重要な欠陥」はわずか56社、当初言われていたよりは骨抜き化された?)を踏まえると、制度スタート直後のJ-SOX準備が、「過度」に同社を苦しめてしまったということはなかったのだろうかとも気になりました。
【参考過去記事】
・何のための上場か (08/01/14)
・IPO中止・延期企業の理由は87.6%が「株式市場の低迷」? (09/04/25)
内部統制報告書は、「決算の保証書」なのか?
7月10日(金)の日経新聞(朝刊)の1面に、J-SOXについての記事が出ていました。
記事の見出し(タイトル)は、
『 「決算の保証書」2600社開示 』です。
この記事にはちょっとした違和感を感じました。
以下一部引用です。
決算書の保証書は、以前から存在する 『監査法人による「監査報告書」』ではなかったのでしょうか???
この記事には、「監査報告書」はどこにも出てきません(末尾で「監査報酬が3割増」ということが出てくるだけ)。
財務諸表・内部統制報告書・監査報告書・内部統制監査報告書の関連は、確かにややこしく、新聞紙上で限られた文字数の中で完全に説明するのは難しいということは理解するとしても、本記事の説明では、J-SOX制度について不正確な理解をしてしまう一般読者も少なからず出てしまったのではないかと心配になりました。
日経の1面記事ですから、読まれた方多いと思いますが、こういう違和感を感じたのは私だけでしょうか?
あたりまえのことすぎるかと思いますが、以下整理しておきます。
・財務諸表
『財務諸表(会社作成)』 ← これを監査した結果が『監査報告書(監査法人作成)』
・財務報告に係る内部統制
『内部統制報告書(会社作成)」 ← これを監査した結果が『内部統制監査報告書(監査法人作成)』
記事の見出し(タイトル)は、
『 「決算の保証書」2600社開示 』です。
この記事にはちょっとした違和感を感じました。
以下一部引用です。
内部統制ルールはエンロンの不正会計事件への反省から米国が創設。日本は2004年に発覚した西武鉄道による有価証券報告書の虚偽記載が契機になった。企業内部の規律を強化させ、粉飾決算を防ぐのが狙いだ。決算書が企業の成績表であるのに対して、内部統制報告書は決算書のいわば品質保証書にあたる。 |
決算書の保証書は、以前から存在する 『監査法人による「監査報告書」』ではなかったのでしょうか???
この記事には、「監査報告書」はどこにも出てきません(末尾で「監査報酬が3割増」ということが出てくるだけ)。
財務諸表・内部統制報告書・監査報告書・内部統制監査報告書の関連は、確かにややこしく、新聞紙上で限られた文字数の中で完全に説明するのは難しいということは理解するとしても、本記事の説明では、J-SOX制度について不正確な理解をしてしまう一般読者も少なからず出てしまったのではないかと心配になりました。
日経の1面記事ですから、読まれた方多いと思いますが、こういう違和感を感じたのは私だけでしょうか?
あたりまえのことすぎるかと思いますが、以下整理しておきます。
・財務諸表
『財務諸表(会社作成)』 ← これを監査した結果が『監査報告書(監査法人作成)』
・財務報告に係る内部統制
『内部統制報告書(会社作成)」 ← これを監査した結果が『内部統制監査報告書(監査法人作成)』
テーマ : 会計・税務 / 税理士 - ジャンル : ビジネス